運が悪いのは○○だから『運転者 未来を変える過去からの使者』書評・感想・レビュー

ああ・・最近いいことがない。ついてないなー。

そんな風に思ったこと、誰にだってありますよね?

 

本書はそんな方に1度、読んでみてほしい1冊です

 

「自分はいま、”運が悪い”からついていない」のではない

ということがよくわかりました

本書を読み進めていくと

「ほんとうに??」という疑問を感じつつも

「そう…かもしれない」という

後からじわじわくる「気づき」があって

そのあと、なんだか「前向きな気持ち」にさせられます

 

また、話の伏線が最後になるとつながる。

そんな「物語」としても楽しめる自己啓発小説でした!

そこで、この記事ではこの本の

  • あらすじ
  • 印象に残った内容を名言交えて3つ

それぞれ紹介していきたいと思います!

本書のテーマは「運」

よく「運の良い人」「運の悪い人」って言葉を使ったりしませんか?

ですが、本来『運』とは

「良い・悪い」で表現されるものではなく、「使う」「貯めるもの」である

というのがこの本の主張です

 

一体どういうことなのか?「運を貯める」方法とは?

こういったことを

主人公とタクシー運転手との会話を通して学んでいきます

あらすじ

この本のあらすじを紹介

中年にして歩合制の保険営業に転職し2年目の修一
しかし、なかなか思うように成果が上がらない日々を過ごしていた。

ある日、唐突な担当顧客の大量解約を受け、
いよいよ金銭的にも精神的にも窮地に追いやられてしまう。

妻が楽しみにしていた海外旅行計画はキャンセルするしかない。
娘は不登校に陥っているうえに、今後の学費も工面するのが難しくなるだろう。
さらに長い間帰れていない実家で一人暮らしをしている
母からの電話が心にのしかかる。

「……なんで俺ばっかりこんな目に合うんだよ」

思わず独り言を言ったそのとき、
ふともの前に、タクシーが近づいてくるのに修一は気がつく。

それは乗客の「運」を「転」ずるという摩訶不思議なタクシーで――?

Amazonより

印象に残った内容を名言交えて3つ厳選して紹介

この本ではたくさんの名言が出てきます

その中でも個人的に

印象に残った内容を3つ厳選して紹介していきます

  • 不機嫌ではなく、常に上機嫌でいること
  • 種から育てる
  • 努力の成果は自分に現れるとは限らない

不機嫌ではなく、常に上機嫌でいること

「機嫌が悪い人は、人生を大きく変える大逆転のチャンスすら

イライラしたまま、さっさと終わればいいのに、と思ってしまうんです」

「イラっ」とすると、つい怖い表情してしまう

そんな経験だれでもあると思います

ですが、”不機嫌な態度をとっている人”って

近づき難い感じしますよね

「今は話しかけないでおこう」と思われてしまうわけです

 

本当なら今の状況を変えてくれる出会い、きっかけが

あったとしても それらが遠のいてしまう

 

なので、いつも上機嫌でいるように心がけておくことが大事なんです 

 

「辛いことがあったばかりなのに、上機嫌でなんかいられるかー!」って

思うこともあるかもしれませんが大丈夫。

この本では、そんな時の考え方もおしえてくれます

種から育てる

「今日頑張って明日実になるなんて

どんなに早く育つ種でも無理なことですよ」

”私たちは、あまりにも短い時間で成果が出ることに期待しすぎている

という内容を「種から野菜を育てる」という

例え話で紹介されていました

読んでて「いや、そうだよな」と共感しかなかったですね

 

種の蒔いて(努力)から収穫(成果)まで

それなりに時間がかかることは誰でもわかっていることのハズなのに

「まだ育たない」と嘆いて

「早く結果が出てほしい」と期待してしまうんですよね

 

焦らずに収穫の時期を待つ

”必ず、努力が報われる時期が来る”ということです

努力の成果は自分に現れるとは限らない

してあげたことと、してもらったことの差が<運>です

これはすごく面白い話でした

自分がだれかを手伝ってあげて、その相手から「助けてもらったお礼に」と

何かをしてもらったってという経験ありませんか?

逆のパターンでもそうですけど、お互いに嬉しいことですよね

 

ですが、もし「相手からのお返し」が

”自分のしたことよりも大き過ぎたら”

または”何もお礼がなかったら”

あなたはどう感じますでしょうか?

 

この本では、<運>とはポイントカードのようなものだ

  • 「申し訳ないなと感じたら」:運を使ったと考える
  • 「何してもらえなかったら」:運が相当貯まったなと考える

このような考え方をしています

 

「でも、相手にいいように使われ続けたら損するだけじゃないか」

この本の主人公と、ぼくもそう思いました

ですがここから

”努力の成果は自分に現れるとは限らない”という話に繋がっていくんですよね

これがめっちゃ学びになるので

ぜひ、この本を読んで確認してほしいです!

感想

この本からは「運」についての考え方を学びました

運は「良い・悪い」で表現しないんですね

 

ポイントカードのように「使う・貯める」のだ

という考え方は”目から鱗”でした

 

「運を貯める方法」はいつも上機嫌でいること!

そんなことで?と思いましたが

話の内容にはすごく納得!

たしかに”いつも明るい人”って周りに人が集まっているイメージがあります

 

その中で、その時は想像もしない

”のちの人生に影響を与えるきっかけ”が生まれると学びました

「人生のターニングポイント」というやつですね

なんだかわかる気がします

 

”いつも上機嫌でいること”

いうほど簡単ではないことだと思いますが

常に心掛けていきたいですね!

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

この本は大切なことを学べるだけでなく、

「物語」としても

いろんな伏線が最後に繋がっていく面白さもあるので

『運転者 未来を変える過去からの使者』

ぜひ、読んでみてください!